所蔵史料目録データベース
≪解題≫
【史料種別】
特殊蒐書
【蒐書名】
掛川吉兵衛関係史料
【解題】
 信州小諸の商家出身で平田門人となった掛川吉兵衛春里の関係史料。掛川家の本家は、代々小諸の本町に居住し、大和屋を屋号とする商家であった。天保14年に没した本家の岡右衛門崇朝は、小諸藩の御用達商人として藩の財政にも関与し、藩から扶持・格式を与えられ、退隠後には藩主から市翁の名を賜わった。この岡右衛門の次女須磨子に女婿として迎えた吉兵衛蕃章の長男が吉兵衛春里である。蕃章から始まる分家を同族内では馬場裏と称している。文政11年小諸に生まれた吉兵衛春里は、生来敬神の志厚く、家業の傍ら文事を好み、和歌や書を得意とし、平田家の門人となった。
 本史料の内訳は、平田篤胤自筆の大石千引大鏡論考序文草稿(額装)、篤胤肖像等の掛幅、慶応~明治初年の吉兵衛春里宛平田銕胤書状、漢籍・鈴屋本・気吹舎本その他の書籍など。2013年1月、掛川國雄氏・正宗陽子氏より寄贈。
186点。