所蔵史料目録データベース
≪解題≫
【史料種別】
特殊蒐書
【蒐書名】
島津家本
【解題】
 「島津家本」が本所に保管された経緯はよくわかっておらず、維新史料編纂事務局を経て本所に移管されたと考えられる。
 「島津家本」とは、明治から昭和初期にかけて、旧鹿児島藩島津家の家史編纂・史料蒐集機関として存在した「公爵島津家編輯所」が、その編纂事業の過程において蒐集・作成し、第二次世界大戦後東京大学史料編纂所の所蔵となった書籍(刊本・写本・文書・写真等)の総称であり、総数は約6,700点におよぶ。「島津家本」には、伊地知季安・季通父子によって作成された、島津家・鹿児島藩史研究の基本史料である国定指定重要文化財『旧記雑録』をはじめ、鹿児島・宮崎・沖縄三県地方に関わる前近代・近代史研究のみならず、幕末維新史研究・近代政治史研究等に有用な原史料・写本及び刊本類が多数含まれている。
 参考文献 朴澤直秀「「島津家本」の構成と形成過程」(『東京大学史料編纂所研究紀要』第8号、1998年)